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February 28, 2005

24、花と君

24

花と君


花があまりに
不思議なのに驚いた
君があまりに
美しいのに驚いた

花は君
君は花
花は君のようだ
君は花のようだ

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February 27, 2005

23、この星に生まれて

星のひと  あらかみさんぞう

気がつくと
ぼくがいた

ここにも
太陽が昇った

ぼくはこの星に
生まれたらしい

見渡せば
青い海、緑の森ー

ぼくはこの星の
生きる喜びを生きるのだ

_ 


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February 26, 2005

22、誕生

 恐竜の卵

あらかみさんぞう

まもなく
孵化します

あふう
あふう
あふう

恐竜の卵が
孵化します

あふう
あふう
あふう

誰も知らない
新しいぼくが生まれます

22

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February 23, 2005

きょうは俳句

21に掲出した「五月のふるさと」という詩、短期撤収を考慮中です。
この詩は実はもう一つの「プレゼンテーション」というまったく正反対の調子
をもつ詩とペアになっていて作品としてバランスをとっていたものでした。
またこの詩は「母から聴いたこと」という設定だが、この時期の私の個人的な
状況と心境を色濃く映して、いわば闇の中の自問自答です。
というわけで21に置くのはちょっと重たいのでー

その代わり今日は、渋谷のBOOK CAFEで打合わせの合間にメモした俳句らしき
ものを掲示。


ー渋谷に春 足下にマグマ 寄せ来たり
ー人の世も終わり近きや桜花
ー鬱らしき女ことばの軽き春
ー雲の上の青の深さよ蝶渡る

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February 20, 2005

21、苦しいとき

ここで予定を変更して、ぼくが一昨年に「詩風」という詩誌に
発表した『五月のめざめ』という作品をご紹介します。
いろいろの意味で注目された作品です。
(「20、伝えたいこと」につづいて読んでもらえたら嬉しいですね)

  五月のめざめ    あらかみさんぞう

ーこの詩は都合により削除しました。
たなかなほさん、折角コメントもらったのに、ごめんなさい。
いずれ、時が来たら再掲することにします。

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February 18, 2005

20、伝えたいこと

つねさん。鬱に苦しむあなたの同僚のことがぼくの頭から離れない。
ぼくは、ぼくを救うために詩を書きはじめました。
ぼく自身が鬱病にならないために、書きはじめたともいえます。
その切実な問いに対する答えが「母から聴いたこと」なのです。

そして、ぼくの耳が正しく聴くことができれば、つまりは、ぼくの詩に
ほんものの何かがあれば、他の苦しむ人、困っている人、悩みのある人にも
伝わっていき、ほんの少しでも癒す力になるのではないか、と思っています。

そして、ぼくが誰かに少しでもほんものの何かをあげることができれば、ぼく
もほんものの何かを受けとることができるのだと信じています。たとえば、
ぼくの詩をつねさんに読んでもらうことができ、コメントをもらうことができ
たように。そこからぼくが激しいよろこびを受けとったようにー。

ぼくはあたらしい喜びに出会うために詩を書いています。喜びをよろこべる心
を書いています。その心をあなたの友だちにも伝えたい。ぼくとおなじように
この限られた人生から喜びを引き出そうとして、道に迷ったり、自縄自縛に落
ちこんでいる仲間たちにも伝えたい。

暗闇は自分が招き寄せるのです。でもそれはやがて来る朝のためにあるのです。
輝かしい朝のために深い暗闇が必要です。すばらしい朝は暗闇の中にこそ用意
されています。どんな暗闇の中にも朝の胎動を感じる、それが光りの心です。

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February 06, 2005

19、ねむれない夜

19、ねむれない夜

あらかみさんぞう


もうすこし
辛抱しなさい
まもなく
朝がくるからね

怖いのなら
いっそのこと
目を見ひらいて
その暗闇を見つめてごらん

逃げようとするから
追いかけてくるのです
見たくないとおもうから
見せようとするのです

まだ気づかないのですか
あなたがいまみている暗闇は
あなたがよび寄せた
あなた自身の暗闇です

じっと見つめていると
闇の底で生まれようとしている
幽かな光の胎児の動きを感じるでしょう
闇が深ければ深いだけ生まれてくる光は明るいでしょう

もうすこし
辛抱しなさい
まもなく
朝がくるからね

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