花ざかりじゃないの
あらかみさんぞう
いいかげんにして
天候の挨拶なんてやめて
昨日の反省会なんてどうでもいい
それより歌って
じれったいね
船はどんどん沈んでいくのに
もうすぐおぼれ死ぬかもしれないのに
今をまるごと生きなくてはならないときなのに
しょうがないひとね
あなたには今しかないの
他人まかせにはできないの
神さまなんてやって来ないの
是諸法空相
ことばは幻想を生み
どこを裏返してみても幻想
罠だとわかっていても嵌まってしまう罠
だからいってるじゃないの色即是空
そこにトンネルを掘るしかないじゃないの
その徒労を生きるよろこび歌うしかないじゃないの
その虚無を歌って反転させるために生まれてきたのじゃないの
歌え歌え咲け咲けみだれ咲け
さくら花 さくら花
空即是色のどんでんがえしの
花ざかり 花ざかり
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