March 13, 2005

27、もし、ぼくらが

もし、ぼくらが
むかしの記憶に
縛られていなかったら

もし、ぼくらが
エゴという眼鏡を
掛けていなかったら

もし、ぼくらに不安や恐れがなかったら
曇りない五感のままに
世界を見ることができたら

もし、ぼくらが
この星に初めてやってきた
宇宙人だったら

地球の生きものの
不思議さ、美しさに
驚いて驚いて息つくひまもないだろう

あなたの
不思議さ、美しさを
決して見逃すことはないだろう

ひとつひとつの
奇蹟のような出会いを
何ひとつ無駄にすることはないだろう

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March 12, 2005

26、出会う(2)

さわってもいい?
さわって

だきしめてもいい?
だきしめて

花のかおりがするね
石のにおいがするね

ぼくがとけていく
わたしがとけていく

こわくない?
こわくない

ふたりがひとつだね
ひとつでふたりだね

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25、出会う(1)


そばにいてもいい?
そばにいて

さわってもいい?
さわって

きみの手は
やわらかいね

あなたの手は
ごつごつしてるね

このままにしていていい?
このままにしていて

なんだか安心するね
とっても安心するね

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February 28, 2005

24、花と君

24

花と君


花があまりに
不思議なのに驚いた
君があまりに
美しいのに驚いた

花は君
君は花
花は君のようだ
君は花のようだ

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February 27, 2005

23、この星に生まれて

星のひと  あらかみさんぞう

気がつくと
ぼくがいた

ここにも
太陽が昇った

ぼくはこの星に
生まれたらしい

見渡せば
青い海、緑の森ー

ぼくはこの星の
生きる喜びを生きるのだ

_ 


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February 26, 2005

22、誕生

 恐竜の卵

あらかみさんぞう

まもなく
孵化します

あふう
あふう
あふう

恐竜の卵が
孵化します

あふう
あふう
あふう

誰も知らない
新しいぼくが生まれます

22

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February 20, 2005

21、苦しいとき

ここで予定を変更して、ぼくが一昨年に「詩風」という詩誌に
発表した『五月のめざめ』という作品をご紹介します。
いろいろの意味で注目された作品です。
(「20、伝えたいこと」につづいて読んでもらえたら嬉しいですね)

  五月のめざめ    あらかみさんぞう

ーこの詩は都合により削除しました。
たなかなほさん、折角コメントもらったのに、ごめんなさい。
いずれ、時が来たら再掲することにします。

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February 18, 2005

20、伝えたいこと

つねさん。鬱に苦しむあなたの同僚のことがぼくの頭から離れない。
ぼくは、ぼくを救うために詩を書きはじめました。
ぼく自身が鬱病にならないために、書きはじめたともいえます。
その切実な問いに対する答えが「母から聴いたこと」なのです。

そして、ぼくの耳が正しく聴くことができれば、つまりは、ぼくの詩に
ほんものの何かがあれば、他の苦しむ人、困っている人、悩みのある人にも
伝わっていき、ほんの少しでも癒す力になるのではないか、と思っています。

そして、ぼくが誰かに少しでもほんものの何かをあげることができれば、ぼく
もほんものの何かを受けとることができるのだと信じています。たとえば、
ぼくの詩をつねさんに読んでもらうことができ、コメントをもらうことができ
たように。そこからぼくが激しいよろこびを受けとったようにー。

ぼくはあたらしい喜びに出会うために詩を書いています。喜びをよろこべる心
を書いています。その心をあなたの友だちにも伝えたい。ぼくとおなじように
この限られた人生から喜びを引き出そうとして、道に迷ったり、自縄自縛に落
ちこんでいる仲間たちにも伝えたい。

暗闇は自分が招き寄せるのです。でもそれはやがて来る朝のためにあるのです。
輝かしい朝のために深い暗闇が必要です。すばらしい朝は暗闇の中にこそ用意
されています。どんな暗闇の中にも朝の胎動を感じる、それが光りの心です。

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February 06, 2005

19、ねむれない夜

19、ねむれない夜

あらかみさんぞう


もうすこし
辛抱しなさい
まもなく
朝がくるからね

怖いのなら
いっそのこと
目を見ひらいて
その暗闇を見つめてごらん

逃げようとするから
追いかけてくるのです
見たくないとおもうから
見せようとするのです

まだ気づかないのですか
あなたがいまみている暗闇は
あなたがよび寄せた
あなた自身の暗闇です

じっと見つめていると
闇の底で生まれようとしている
幽かな光の胎児の動きを感じるでしょう
闇が深ければ深いだけ生まれてくる光は明るいでしょう

もうすこし
辛抱しなさい
まもなく
朝がくるからね

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January 27, 2005

18、暗夜飛行

ちょっと長めの詩を書こうと思います。
これも「母から聴いたこと」です。
とぼうとしないぼくが叱られる詩ですが、もし、あなたにも、とびたいのにとび立てないところが
あるとしたら、どうぞこれを一読してください。
(2/4 「10、かなしみ」を一部修正しました。確かめてください。)


 暗夜飛行   あらかみさんぞう

さあ
思いきって
とび立ちなさい
闇夜のくにから

大丈夫
とぼうと思えばとべる
空をとぶために、あなたは生まれてきたのだから
むかしむかしあなたは
自由に空をとんでいたのだから

信じられない?失敗がこわい?安全地帯を離れたくない? 
そこにはみんながいるしそこにいれば
誰にも後ろゆび指されることもないし
危険を犯すようなことはしたくないというわけ?

それでは暗闇のなかで
外の世界を見ることもなく感動も喜びも知らないまま
じっと冬眠をつづけますか
それであなたの腹の虫は収まるのですか

たしかに危険はある、なにが起るか分らない
きっとまわりも心配してバカなことはやめろ、というかもしれない
失敗すれば、そらみたことか
安全地帯にいる人ならそういうかもしれない

それでもあなたは光にむかう空をとぶのです
それがあなたの自然だから
あとはただ自分で選ぶのです
危険なほうか、安全のほうか、生きるほうか、生きないほうか

なぜとぶかとばねばならないか
そんな自問自答はまったく無駄なこと
その間にも地球はまわってしまいます
果実は熟れきってしまいます

生きるよろこびをつかむのです
あなたのまま、弱いままでいいのです
自分の力でとぶのです、自分の翼で羽ばたくのです
あなたの生きる力、生きものの力を試すときがきたのです

さあ
暗闇の
向こうへ
ちから
いっぱい
地を蹴りなさい

そう!

それで
いい
ほら
身体が
浮いたでしょう!
ほら、翼が
使えるでしょう!
あとは自分を信じて
からだにまかせなさい
いのちにまかせて羽ばたきなさい
羽ばたきをつづけなさい

もう空は、見上げるところじゃない
空はあなたのためにある、あなたは空のためにある
あなたの胸ははじめてのよろこびに震えるでしょう
世界は釣り上げた魚のようにあなたの手の中で震えるでしょう

成層圏から
ながめてごらんよ
円い地球が夜明けを孕んで
青い夢のように浮かんでいるでしょう

森があり、川があり、
湖があり、山岳があり、灼熱の砂漠があり、
真っ青な海があり、厳寒の極地があり、溶岩の流れる噴火口があり
それらぜんぶで地球です
なにひとつ欠くことはできない

肉体があり、精神があり、欲望があり、感動があり
後悔や怒りや悲しみがあり
どろどろの激情も渦巻いている
そんなあなたから
なにひとう引くことはできないでしょう

そんなあなたをまるごとかかえてとぶのです
とぶよろこびをとぶのです

おやおや
見てごらん!
あなたがとんだので
みんながとびはじめたよ
夜明けの光のなかを
一緒になってとびはじめたよ!

鳥や昆虫や魚や蛇や哺乳類が、とんでいるよ
百舌や椋鳥や鶇や鴨や鶴や、鰯や鯵や鰹や黒鮪や座頭鯨が、とんでいるよ
トカゲ、ヤモリ、アマガエル、ヤマカガチ、アオダイショー、カメレオン、イリオモテヤマネコ、アカメウオ、ムツゴロー、ジンベイザメ、ユキヒョウ、ニシキヘビ、シマフクローマウンテンゴリラ、クロサイ、アフリカゾウ…みんなみんな空をとんでいるよ!

もうあなたは、一人ぼっちじゃない、いのちの仲間が一緒です
羽ばたきは力づよく、心臓は正確に脈を打っています
全身はとぶことに満たされています
疑うことなどなにもない、夜明けの光のなかを喜びに満ちあふれ
ただとびつづけ、とびつづけ

どこへ行く?
いつまで飛ぶ?
そんなことは知ったことじゃない


*少し手を入れました。多分みるたびに修正したくなるでしょうが。
イラストはもうちょっとあとで入れます。

さんぞう。2/3

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January 21, 2005

17、母から聴いたこと

17、へたでもいい  

あらかみさんぞう

好きなら
絵を描きなさい
文章を書きなさい

へたでも
絵が生きてればいい
と中川一政はいいました

不器用でもいい
見かけが器用にできてるものは長もちしない
と落語の中で江戸の名人指物師長ニはいいました

へたでもいいのです
おもいを込めて描きなさい
いのちが答えを出してくれます

あなたが生きていればいいのです
生きるよろこびがあればいいのです
そこに感動が生まれるのです


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January 20, 2005

16、にらめっこ

16nirameko_
16、にらめっこ

あらかみさんぞう

 さびしくて
 たまらなくなったら
 にらめっこしましょう

 ーあっぷっぷ!

ちょっとてれくさくても、にらめっこしましょう
わらいたいのをこらえて、あいてをにらみましょう
すこしおちついてきたら、おたがいをみつめましょう
ただしずかにおたがいを、じいーっとみつめあいましょう

あなたがみつめると、しぜんにあなたはみつめられるでしょう
じーっとみつめると、やっぱりじいーっとみつめられるでしょう
みつめてみつめられて、なんだかきもちがうっとりとしてくるでしょう
みつめてみつめられて、こころのさびしさがゆっくりとけていくでしょう

 ひとりぼっちだと
 かんじたら
 にらめっこしましょう

 ーあっぷっぷ!

もっともっと、ふかーくあいてをみつめてみましょう
ひとみのおくの、かくれたこころをみつめあいましょう
いつのまにか、むねのあたりがかるーくなってきたでしょう
いつのまにか、こころにあったかなものがうまれているでしょう

みつめてみつめられて、わたしとあなたのくべつがつかなくなるでしょう
どこからわたしでどこまでがあなたなのかくべつがつかなくなるでしょう
あなたとわたしがつながってじぶんになるのかとたがいにきづくでしょう
にんげんていいねえ、とつたえあうふたりのなみだはとまらないでしょう
                  
 じぶんがすきに
 なれなくなったら
 にらめっこしましょう

 ーあっぷっぷ


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January 18, 2005

15、母から聴いたこと

あなたは
できないのではない
やらないだけです

あなたは
みえないのではない
みてないだけです

あなたは
はしらなくてもいい
あるいていけばいい

やりたいこと
いきたいとこをめざして
あるきつづければいい

とちゅうでとまらなければ
いつかは
そこにつくのです


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14、五才

なんであのとき
ぼくが見たものを
一緒に見てくれなかったの?

なんであのとき
ぼくが話したことを
聴いていてくれなかったの?

あのときから
ぼくは独り言を
いうようになったんだ

あのときから
ぼくの人生が少しづつ
変わっていったんだ

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January 16, 2005

13、キャッチボールしよう

ほら、ぼくが
投げるよ
受けとって!

受けとったら
ぼくに
投げかえして!

OK!
あなたを
受けとったわ

こんどは
わたしが
投げるね

しっかり
わたしを
受けとってね!

ナイスボール!
ナイスボール!

ぼくが投げて
きみが受けて
きみが投げて
ぼくが受けて

なんでもない
このくり返えしが
どうしてこんなに嬉しいのだろう

どうして
生きているって
感じがしてくるのだろう


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12、生きるのは?

○→○   つたえることです
○⇄○   互いにつたえあうことです
 ∞    つながることです
 ◎    二人が一つになる(あなたの母数が2になる)ことです
◎×◎   だれも一人じゃない(あなたの総和は2×2になる)のです
1+1=4 わたしはわれわれになるのです
      われわれになることが生きることです
      1+1=4になって進化することです

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11、菩薩の子

11
山に愛されている子
海に愛されている子
私の愛する子

あなたは私のこども
自然のこども
愛のアキーラ

遠くまで行きなさい
菩薩になって
帰ってきなさい

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January 14, 2005

10、かなしみ

ぼくは、ふいに
黙ってしまうことがあるんだ
黙ってしまうとなんだか
哀しくなってくるんだ

 あなたは
 むかしのかなしみを
 かなしみおえてなかったのね

 むかしむかしの
 かなしみたりなかったかなしみを
 おもいだしているのね

山にいくと
山が哀しくなってくるんだ
海にいくと
海が哀しくなってくるんだ

 あなたは
 むかしのかなしみを
 まだゆるしてなかったのね

 理由もなくあなたを哀しくさせる
 むかしのかなしみ、むかしむかしのかなしみを
 のこらずおもいだしあげなさい

あのひとのこと?そしてあのときのことー?
あのときのこと?そしてあのひとのことー?
もう駄目だ、もう涙でなにもみえない
ぼくをだきしめて、かあさん

 もうむかしのかなしみをのこらずかなしんでしまいなさい
 むかしのかなしみをのこらずおわらせてあげなさい
 なにもかもゆるしてあげなさい

 そして
 あたらしいかなしみをかなしみなさい
 あたらしいよろこびをよろこびなさい


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9、母から聴いたこと

私のなかには、父オヤがいて、母オヤがいて、オトナがいて、コドモがいます。
父オヤは力、母オヤは愛、オトナは計算、コドモは命のままです。

先週、私はふと気づいたら、ずっと昔に亡くなった母と、交信していました。
私のなかのコドモが母と遭遇したのです。
むろん年齢的にいえば私は子供などではあり得ない。
だが、そこに帰ることはできます。
そのとき、私のなかのコドモの問いに母の声がはっきりと答えてくれたのです。
コドモが問い、母が答えてくれたー
私にとっては、それだけで十分に思います。

私はこの人生を荒々しく生き、いまも生き方を探しつづける「途中の人」です。
あなたの、ふと立ち返るコドモの心に、これを伝えたい。

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January 04, 2005

愛のアキーラ3、安心

3ansin

大丈夫

安心しなさい

わたしはここにいるよ

いつもあなたのそばに

そしてどこにでも

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愛のアキーラ2あなたの役割

2
 この地上に
 あなたが
 なにを与え
 なにを受けとるために
 来たのか
 忘れないでね

 いつも
 ほんとうの自分を
 思いだしてね


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